「放送大学は入学は簡単だけど卒業は難しい」ということをたまに見聞きします。
それなら卒業率はどんなものなのかと思い、「数字で見る放送大学」を参照してグラフを作成してみました。
ここでは2つの卒業率を見てみます。
①入学者数に対する卒業者数の割合
入学者数は全科履修生の1学期と2学期の合計です。
卒業者数を分母として入学者数の割合を見てみました。
2007~2021年度における、一番高い卒業率は2018年度の55.5%、一番低い卒業率は2012年度の36.1%になりました。
平均は45.4%になりました。
だいたい、毎年入学者数の半分くらいは卒業しているようです。
②在学生数に対する卒業者数の割合
入学者数は1学期と2学期の合計です。
分母は2学期の全科履修生の在学生数を当てはめました。
一番高い卒業率は2021年度の11.4%、一番低い卒業率は2013年度の8.2%になりました。
平均は9.5%になりました。
これを卒業率だとすると放送大学卒業の難易度がとても高く感じます。
在学生数が多いということがこの結果の一因になるのでしょう。
時間をかけて卒業する人や、意図的に卒業しない人もたくさんいるでしょう。
3年次編入して2年で卒業した経験からいうと、この数字は放送大学の難易度を示しているとは思えません。
これらの卒業率を見て、放送大学の卒業は難しいのかと問われても、「なんとも言えない」「その人の捉え方による」としか言えないという結論に至りました。
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